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①前走1着馬が不振

過去10年の3着以内馬延べ30頭中18頭は、前走の着順が2着から5着だった。

一方、1着だった馬は3着内率7.7%、6着以下だった馬は同12.2%と、やや苦戦している。

前走で掲示板に載ることができなかった馬だけでなく、前走を勝っていた馬の好走率も低いので、前走の着順を比較する際は注意した方がよさそう。

◎前走の着順が2着から5着だった馬
ドゥアイズ +1点
ナミュール(海外) +1点
フィールシンパシー +1点
モリアーナ +1点

×前走1着だった馬
コンクシェル
マスクトディーヴァ

 

②戸崎圭太騎手らが好成績

過去10年の騎手別成績を見ると、3着以内が複数回あったのは、C.ルメール騎手、戸崎圭太騎手(各5回)、吉田隼人騎手、D.レーン騎手、幸英明騎手(各2回)の計5名だった。

3着以内数がもっとも多かった2名のうち、C.ルメール騎手は4月下旬時点で休業中だが、戸崎圭太騎手がエントリーしてきたらマークしておくべきだろう。

◎注目騎手が騎乗する馬
フィアスプライド/C.ルメール騎手 +1点
ライラック/戸崎圭太騎手 +1点

 

③キャリア15戦以内の馬が中心

過去7年の3着以内馬延べ21頭中18頭は、通算出走数が15戦以下だった。

一方、16戦以上だった馬は3着内率7.0%と苦戦している。

2016年以前はキャリア16戦以上だった馬の好走も少なくなかったが、近年の傾向を重視するならばキャリアが豊富な馬は過信禁物とみておきたい。

◎キャリア15戦以内の馬
ウンブライル +1点
キタウイング +1点
サウンドビバーチェ +1点
スタニングローズ +1点
ドゥアイズ +1点
ナミュール +1点
ハーパー +1点
マスクトディーヴァ +1点
モリアーナ +1点
ライラック +1点
ルージュリナージュ +1点

 

④近年は前年以降のGⅠで連対していた馬が優勢

過去4年の3着以内馬延べ12頭中10頭は、前年以降のJRAの2200m未満のGⅠにおいて2着以内に入った経験がある馬だった。

一方、この経験がなかった馬は3着内率4.2%と苦戦している。

近年の傾向を重くみるならば、前年以降の2200メートル未満のGⅠで連対を果たしていない馬は割り引きが必要。

◎前年以降のJRAの2200m未満のGⅠにおいて2着以内に入った経験がある馬
ウンブライル +1点
ナミュール +1点
マスクトディーヴァ +1点

 

⑤GⅠからの直行組が強い

過去4年の3着以内馬延べ12頭中8頭は、前走がGⅠもしくは海外重賞だった。

一方、GⅠもしくは海外重賞以外だった馬は3着内率8.2%と苦戦している。

GⅠから直行してきた馬や海外遠征帰りの馬は、高く評価するべきだろう。

◎前走がG1もしくは海外重賞の馬
スタニングローズ +1点
ナミュール +1点
ハーパー +1点

なお、前走がGⅠもしくは海外重賞以外だったにもかかわらず3着以内に入った4頭のうち3頭は、同年の左回りコースのJRA重賞において2着以内に入った経験がある馬だった。

前走がGⅠもしくは海外重賞ではなく、年明け以降に左回りコースのJRA重賞で連対した実績もない馬は、上位に入る可能性が低いとみておきたい。

◎同年の左回りコースのJRA重賞において2着以内に入った経験がある馬
該当馬なし

 

⑥距離適性の高い実績馬に注目

過去4年の優勝馬4頭は、いずれもJRAの芝1600メートルのGⅠを勝った経験がある馬だった。

実績や距離適性を素直に評価した方がよさそう。

また、この4頭は通算出走数が13戦以内だった点、前年以降のJRAの2200m未満のGⅠを勝っていた点も共通している。

◎JRAの芝1600mのGⅠを勝った経験がある馬
ナミュール +1点

 

⑦伏兵の激走が目立つ一戦

過去10年の人気別成績は、1番人気馬が【2.2.1.5】。

2021年グランアレグリアら2勝をあげ、連対率40.0%・複勝率50.0%。 2番人気馬 【0.0.1.9】で複勝率10.0%、3番人気馬【0.3.0.7】で同30.0%とともに勝ち星がなし。

以下、4・5番人気馬が各2勝、6・7・8・11番人気馬が1勝ずつ。

11番人気馬は14年にヴィルシーナが優勝し、【1.1.1.7】で複勝率30.0%と健闘している。

2・3着馬は下位人気まで幅広く分布し、10番人気以下は【1.3.2.79】。

過去10年中、8年で6番人気以下の伏兵が1頭は激走している。

15年には5→12→18番人気の順で決まり、3連単2070万5810円の大波乱。

伏兵の激走が目立つ一戦。

 

⑧阪神牝馬S組は前走5番人気以内

前走レース別成績(中央)で、出走数最多の阪神牝馬S組は【4.3.4.57】。

18年ジュールポレールら4勝をあげ、連対率10.3%・複勝率16.2%。この組の3着以内馬11頭のうち、勝ち馬4頭を含む9頭は前走阪神牝馬Sで5番人気以内に支持されていた。

中山馬S組は【1.1.0.11】で19年ノームコアが勝利し、連対率・複勝率15.4%。

福島牝馬S組は【0.1.1.20】で勝ち星がなく、連対率4.5%・複勝率9.1%。3着以内馬2頭はともに11番人気以下の人気薄だった。

◎前走の阪神牝馬Sで5番人気以内だった馬
ウンブライル +1点
ドゥアイズ +1点
マスクトディーヴァ +1点
モリアーナ +1点

 

⑨前走1着馬は不振傾向

前走着順別成績は、前走1着馬が【0.3.0.36】。

意外なことに勝ち星がなく、連対率・複勝率7.7%と低い。

前走2着馬は【1.3.3.23】で複勝率23.3%、前走3着馬は【1.2.3.9】で同40.0%。

前走3着以内だった馬はわずか2勝にとどまっている。

前走6着以下の馬はのべ【6.1.2.65】で、20年アーモンドアイ(前走有馬記念9着)ら過半数の6勝をあげている。

勝ち馬6頭はいずれも前走で上位5番人気以内に支持されていた。

◎前走が6着以下で、上位5番人気以内に支持されていた馬
フィアスプライド +1点

 

⑩前走6番人気以下で5着以内の馬が穴で注目

前走人気別成績は、前走1番人気馬が【3.3.3.22】。

19年ノームコアら最多の3勝をあげ、複勝率29.0%。

前走中央のレースだった優勝馬はいずれも前走で上位5番人気以内に支持されていた。

前走6番人気以下は【0.3.4.52】で、複勝率11.9%。

この中で前走5着以内だった馬は【0.3.3.16】で複勝率27.3%と優秀だ。

これら2・3着に好走した6頭はいずれも7番人気以下と人気薄での激走だった。

◎前走6番人気以下ながら5着以内だった馬
フィールシンパシー +1点

 

・データからの該当馬TOP3

1位(名前順)
ナミュール 5点

2位(名前順)
ウンブライル 3点
ドゥアイズ 3点
マスクトディーヴァ 3点
モリアーナ 3点

3位(名前順)
スタニングローズ 2点
ハーパー 2点
フィアスプライド 2点
フィールシンパシー 2点
ライラック 2点

・個人的な注目馬
ライラック

・好調教だと思った馬(名前順)
ウンブライル
サウンドビバーチェ
スタニングローズ
ナミュール
フィアスプライド
マスクトディーヴァ

 

 

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