①上位人気馬が強い
単勝1番人気には皐月賞馬が支持されることが多く、過去10年で1番人気に支持された皐月賞馬は【2.3.1.1】と一冠目の覇者にふさわしい走りを見せている。
2番人気と3番人気も半数以上が好走と上位人気馬が強く、特に連対馬は20頭中19頭が5番人気以内となっている。
ただし、3着馬は6頭が6番人気以下で、そのうち3頭は2桁人気だった。
2018年には16番人気のコズミックフォースが3着に入り、3連単285万6300円の大波乱となった例もあるので、下位人気馬を3着に置いた3連単で勝負してみるのも面白そう。
②好走馬の大半が皐月賞組
過去10年の3着以内馬30頭のうち、実に23頭が一冠目の皐月賞から駒を進めていた。
2023年に皐月賞2着のタスティエーラが勝利を収めるなど、皐月賞の上位馬は世代の大一番となるこの一戦で存在感を放っている。
なお、2018年に皐月賞7着のワグネリアンが優勝した例はあるが、皐月賞組といえども10着以下だった馬の好走例はない。
◎前走が皐月賞で10着以内だった馬
レガレイラ +1点
コスモキュランダ +1点
ミスタージーティー +1点
アーバンシック +1点
サンライズジパング +1点
シンエンペラー +1点
ジャスティンミラノ +1点
エコロヴァルツ +1点
前走が皐月賞以外だった馬は、前走2着以内が条件となり、3着以下に敗れていた馬はほぼノーチャンスとなっている。
また、前走で単勝3番人気以下だった馬も厳しいので、別路線組を狙うならば、前走で2番人気以内に支持されて、かつ2着以内に入っていた馬に絞りたい。
◎前走が皐月賞以外のレースで2番人気以内かつ2着以内だった馬
ダノンエアズロック +1点
シュガークン +1点
シックスペンス +1点
③芝2200メートル以上での優勝経験があっても過信禁物
過去10年の3着以内馬30頭の距離実績を見ると、うち20頭は優勝したレースの最長距離が芝2000メートルだった。
近年は芝1800メートルだった馬も侮れず、優勝馬では2021年のシャフリヤール、2022年のドウデュースがこれに該当している。
一方、芝2200メートル以上のレースで勝利経験があった馬は優勝例がなく、3着内率も6.1%にとどまっている。
長めの距離での実績は強調材料にならないことを覚えておきたい。
④通算出走回数で明暗くっきり
2021年のシャフリヤールはデビュー4戦目で世代の頂点に立ち、ここ2年もキャリア3戦のイクイノックス、ソールオリエンスが2着に入った。
好走馬の通算出走回数は2016年頃から減少傾向にあり、同年以降の連対馬はいずれもキャリア5戦以下だった。
既に6戦以上している馬は過去8年で3着内率3.8%と苦戦しているので、予想はキャリア3戦から5戦の馬を中心に組み立てるのがベターだろう。
◎キャリア3戦~5戦の馬
サンライズアース +1点
レガレイラ +1点
ビザンチンドリーム +1点
ダノンデサイル +1点
ミスタージーティー +1点
アーバンシック +1点
ダノンエアズロック +1点
シュガークン +1点
シックスペンス +1点
シンエンペラー +1点
ゴンバデカーブース +1点
ジャスティンミラノ +1点
ショウナンラプンタ +1点
エコロヴァルツ +1点
×キャリア6戦以上の馬
ジューンテイク
コスモキュランダ
サンライズジパング
メイショウタバル
⑤父のダービーでの着順に注目
過去10年の優勝馬のうち、2015年から2021年の勝ち馬はいずれも日本ダービー馬の産駒だった。
また、2014年のワンアンドオンリーと2022年のドウデュースの父は2004年の日本ダービーで2着に惜敗していたハーツクライ、2023年のタスティエーラの父は2015年の日本ダービーで3着に敗れたサトノクラウンだった。
父子制覇か父の雪辱か、いずれにせよダービーの大舞台で上位に入っていた馬の産駒が有力と言えそう。
◎父がダービーで上位に入っていた馬
サンライズアース(父/1着) +1点
レガレイラ(父/2着) +1点
ジューンテイク(父/1着) +1点
ビザンチンドリーム(父/2着) +1点
ダノンデサイル(父/2着) +1点
コスモキュランダ(父/5着) +1点
ミスタージーティー(父/1着) +1点
アーバンシック(父/2着) +1点
サンライズジパング(父/1着) +1点
シュガークン(父/1着) +1点
シックスペンス(父/1着) +1点
ジャスティンミラノ(父/1着) +1点
メイショウタバル(父/5着) +1点
ショウナンラプンタ(父/1着) +1点
⑥連対馬はほぼ5番人気以内
過去10年の人気別成績は、1番人気馬が【2.3.2.3】。
2020年コントレイルら2勝をあげており、連対率50.0%・複勝率70.0%。
2番人気馬は【1.3.1.5】で17年レイデオロが優勝し、複勝率50.0%。
3番人気馬は【3.2.1.4】で一昨年のドウデュースら3勝をあげ、複勝60.0%と1番人気馬に次いで高い。
以下、4番人気馬が昨年のタスティエーラら2勝、5・12番人気馬が1勝ずつ。
12番人気馬は19年にロジャーバローズが優勝しているが、同馬以外の連対馬はすべて上位5番人気以内におさまっている。
対して、3着馬は下位人気まで幅広く分布。
昨年は3着に6番人気ハーツコンチェルトが好走。
近6年続けて6番人気以下の伏兵が1頭ずつ3着以内に入っている。
配当面では、18年に5→4→16番人気の順で3連単285万6300円の大波乱がある一方で、3連単3万円以内の決着は過半数の6回。
堅めもしくは3着に人気薄が絡むケースが目立つ。
⑦皐月賞組は芝中距離の重賞勝利実績に注目
前走レース別成績は、出走数の半数以上を占める皐月賞組が【8.9.6.70】。
18年ワグネリアンら8勝をあげており、連対率18.3%・複勝率24.7%。
昨年は1・2着馬が該当しており、毎年2頭は3着以内に入っている。
この組の3着以内馬23頭中19頭は前走皐月賞で上位5番人気以内に支持されていた。
また、皐月賞組は芝中距離の重賞実績に注目。
3着以内馬23頭のうち、皐月賞を含めて過去に芝1800m~2000mの重賞を勝利した経験がある馬が18頭と大半を占めている。
◎前走が皐月賞で5番人気以内だった馬
レガレイラ +1点
シンエンペラー +1点
ジャスティンミラノ +1点
メイショウタバル +1点
◎皐月賞を含めて過去に芝1800m~2000mの重賞を勝利した経験がある馬
レガレイラ +1点
ビザンチンドリーム +1点
ダノンデサイル +1点
コスモキュランダ +1点
シックスペンス +1点
シンエンペラー +1点
ジャスティンミラノ +1点
メイショウタバル +1点
⑧別路線組は前走連対がほぼ必須
京都新聞杯組は【1.1.0.18】で19年ロジャーバローズが優勝。
好走した2頭はいずれも前走で連対したディープインパクト産駒だった。
毎日杯組は【1.0.0.7】で21年シャフリヤールが優勝。
トライアルの青葉賞組は【0.0.3.19】で、連対馬が出ていない。この組の3着馬3頭は前走青葉賞で上位3番人気以内に支持されていた。
他ではプリンシパルS組は【0.0.1.8】で、18年にコズミックフォースが16番人気で3着に激走している。
なお、NHKマイルC組は【0.0.0.16】と不振傾向。
皐月賞以外の組で3着以内に入った7頭中6頭は前走で連対を果たしていた。
△前走が青葉賞で上位3番人気以内だった馬
シュガークン
⑨前走から継続騎乗馬&馬番1番は要チェック
前走から騎手が継続騎乗か乗り替わりかの比較では、継続騎乗馬が【8.9.8.94】。
15年ドゥラメンテら大半の8勝をあげ、複勝率21.0%。
対して、乗り替わりの馬は【2.1.2.54】で、昨年のタスティエーラら2勝。
複勝率8.5%と低く、継続騎乗馬に差をつけられている。
また、馬番別成績では最内の1番が【1.2.1.6】。
19年ロジャーバローズが勝利し、複勝率40.0%と高い。
10頭中過半数の6頭が4着以内と要チェック。
なお、9番・15番・16番の馬はいずれも【0.0.0.10】で、3着以内馬が出ていない。
◎前走から騎手が継続騎乗の馬
ダノンデサイル +1点
ミスタージーティー +1点
アーバンシック +1点
ダノンエアズロック +1点
サンライズジパング +1点
シュガークン +1点
シンエンペラー +1点
ジャスティンミラノ +1点
メイショウタバル +1点
ショウナンラプンタ +1点
・データからの該当馬TOP3
1位(枠順)
ジャスティンミラノ 6点
2位(枠順)
レガレイラ 5点
シンエンペラー 5点
3位以下(枠順)
ダノンデサイル 4点
ミスタージーティー 4点
アーバンシック 4点
シュガークン 4点
シックスペンス 4点
メイショウタバル 4点
サンライズアース 2点
ジューンテイク 1点
ビザンチンドリーム 3点
コスモキュランダ 3点
ダノンエアズロック 3点
サンライズジパング 3点
ゴンバデカーブース 1点
ショウナンラプンタ 3点
エコロヴァルツ 2点
・個人的な注目馬
シックスペンス
・好調教だと思った馬(枠順)
レガレイラ
ダノンデサイル
アーバンシック
ダノンエアズロック
シュガークン
シックスペンス
ジャスティンミラノ