①キャリア21戦以下の馬が中心
過去10年の3着以内馬延べ30頭中24頭は、通算出走数が21戦以下だった。
一方、22戦以上だった馬は3着内率9.2%と苦戦しているうえ、2017年以降の過去7年に限ると〔0・2・0・40〕(3着内率4.8%)である。
キャリアが豊富過ぎる馬は過信禁物とみておきたい。
・21戦以下【9.7.8.77】3着内率23.8%
・22戦以上【1.3.2.59】3着内率9.2%
◎キャリア21戦以下の馬(枠順)
サリエラ +1点
プリュムドール +1点
ワープスピード +1点
ブローザホーン +1点
タスティエーラ +1点
ゴールドプリンセス +1点
サヴォーナ +1点
マテンロウレオ +1点
ドゥレッツァ +1点
テーオーロイヤル +1点
チャックネイト +1点
スマートファントム +1点
ハピ +1点
②前走好走馬が優勢
過去10年の3着以内馬延べ30頭中22頭は、前走の着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0.2秒以内だった。
一方、前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0.3秒以上だった馬は3着内率7.6%と苦戦している。
大敗直後の馬は割り引きが必要。
・前走の着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0.2秒以内【8.7.7.38】3着内率36.7%
・前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0.3秒以上
【2.3.3.97】3着内率7.6%
◎前走の着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0.2秒以内の馬
サリエラ +1点
ゴールドプリンセス +1点
テーオーロイヤル +1点
チャックネイト +1点
スマートファントム +1点
③前走の4コーナー通過順が重要
過去10年の3着以内馬延べ30頭中26頭は、前走が国内、かつ前走の4コーナー通過順が6番手以内だった。
一方、同7番手以下だった馬は3着内率4.8%と苦戦しているうえ、2016年以降の過去8年に限ると【0・1・0・46】(3着内率2.1%)である。
前走の4コーナーを7番手以下で通過していた馬は、評価を下げるべきだろう。
・6番手以内【10.8.8.76】3着内率25.5%
・7番手以下【0.2.1.59】3着内率4.8%
◎前走の4コーナー通過順が6番手以内だった馬
サリエラ +1点
ワープスピード +1点
ブローザホーン +1点
ディープボンド +1点
タスティエーラ +1点
ゴールドプリンセス +1点
マテンロウレオ +1点
ドゥレッツァ +1点
テーオーロイヤル +1点
チャックネイト +1点
④実績や4コーナー通過順も見逃せないポイント
過去10年の3着以内馬延べ30頭中24頭は、前年以降のJRAのGⅠ・GⅡにおいて“着順が1着、かつ4コーナー通過順が7番手以内”となった経験のある馬だった。
一方、この経験がなかった馬は3着内率5.6%と苦戦している。
前年以降のGⅠやGⅡを勝っていない、もしくは勝っていたとしても4コーナー8番手以下からしか勝っていない馬は、疑ってかかりたい。
・前年以降のJRAのGⅠ・GⅡにおいて“着順が1着、かつ4コーナー通過順が7番手以内”となった経験→有り
【9.9.6.34】3着内率41.4%
・前年以降のJRAのGⅠ・GⅡにおいて“着順が1着、かつ4コーナー通過順が7番手以内”となった経験→なし
【1.1.4.102】3着内率5.6%
◎前年以降のJRAのGⅠ・GⅡにおいて“着順が1着、かつ4コーナー通過順が7番手以内”となった経験がある馬
ブローザホーン(2024年/日経新春杯) +1点
タスティエーラ(2023年/日本ダービー) +1点
ドゥレッツァ(2023年/菊花賞) +1点
テーオーロイヤル(2024年/阪神大賞典) +1点
チャックネイト(2024年/AJCC) +1点
なお、前年以降のJRAのGⅠ・GⅡにおいて“着順が1着、かつ4コーナー通過順が7番手以内”となった経験がなかったにもかかわらず3着以内に入った延べ6頭のうち4頭は、JRAの2000メートル超3000メートル未満のGⅠにおいて3着以内に入った経験がある馬だった。
前年以降のGⅠやGⅡを4コーナー7番手以内から勝っていないうえ、2400メートル前後のGⅠで馬券に絡んだこともない馬は、好走する可能性が低いとみてよさそうだ。
・上記の経験→有り【1.1.2.11】3着内率26.7%
・上記の経験→なし【0.0.2.91】3着内率2.2%
◎“前年以降のJRAのGⅠ・GⅡにおいて“着順が1着、かつ4コーナー通過順が7番手以内”となった経験がなかった馬で、JRAの2000メートル超3000メートル未満のGⅠにおいて3着以内に入った経験がある馬
ディープボンド(有馬記念/2着) +1点
⑤GⅠで連対したことのない馬は勝っていない
過去10年の優勝馬延べ10頭は、いずれも当レースより短い距離のGⅠにおいて2着以内に入った経験がある馬だった。
この経験がなかったにもかかわらず優勝したのは、2012年のビートブラックが最後である。
当レースより短い距離のGⅠで連対したことがない馬は、勝つ可能性が低いとみるべきだろう。
また、この10頭は前走の4コーナー通過順が6番手以内だった点も共通している。
◎GⅠで連対したことがある馬
ディープボンド(天皇賞春/2着) +1点
タスティエーラ(菊花賞/2着) +1点
ドゥレッツァ(菊花賞/1着) +1点
⑥勝ち馬は上位4番人気以内
過去10年の人気別成績は、1番人気馬が【3.3.0.4】。
19年・20年連覇のフィエールマンら3勝をあげ、連対率・複勝率60.0%。
2番人気馬は【5.0.1.4】で昨年のジャスティンパレスら最多の5勝をあげ、複勝率60.0%。3番人気は【1.1.1.7】で複勝率30.0%、4番人気は【1.1.4.4】で同60.0%。
勝ち馬は上位4番人気以内におさまっている。
ただ、2・3着馬は10番人気以下が2頭ずっと下位人気まで幅広い。
配面では14年から16年まで3年連続で3連単20万円以上だったが、1番人気馬が連対している17年以降はいずれも7万円以下と比較的堅めの決着が続いている。
⑦前走阪神大賞典勝ち馬に注目
前走レース別成績は、出走数最多の阪神大賞典組が【3.5.4.49】。
昨年のジャスティンパレスら3勝をあげ、連対率13.1%・複勝率19.5%。
この組で前走1着だった馬は【3.2.2.2】で、連対率55.6%・複勝率77.8%と非常に高い。
同じく前哨戦の日経賞組は【3.2.3.42】で一昨年のタイトルホルダーら3勝をあげ、連対率10.0%・複勝率16.0%。
この組の好走馬8頭はいずれも前走で5着以内に入っていた。
他ではG1昇格後の大阪杯組が【1.1.0.3】で、17年キタサンブラックが優勝。
なお、ダイヤモンドS組は【0.1.1.16】 で勝ち星がなく、2・3着止まりとなっている。
◎前走が阪神大賞典で勝利した馬
テーオーロイヤル +1点
△前走が日経賞で5着以内だった馬
マテンロウレオ(4着)
⑧前走1番人気で勝利した馬が好成績
前走着順別成績は、前走1着馬が【5.5.5.21】。
昨年は1・3着馬が該当し、連対率27.8%・複勝率41.7%と優秀。
この中で前走1番人気で勝利した馬は【3.4.3.5】で15年ゴールドシップら3勝をあげ、連対率46.7%・複勝率66.7%と非常に高い。
また、前走2着馬は【2.1.2.22】で19年フィエールマンら2勝をあげ、複勝率18.5%。
勝ち馬10頭はいずれも前走で5着以内には入っており、前走6着以下は【0.2.0.49】と巻き返しは厳しい。
◎前走1番人気で勝利した馬
テーオーロイヤル(阪神大賞典) +1点
スマートファントム(御堂筋S) +1点
⑨前走上がり1位の馬が半数の5勝
前走上がり順位別成績は、前走上がり1位だった馬が【5.3.3.20】。
18年レインボーラインら半数の5勝をあげており、複勝率35.5%と優秀。
この組の3着以内馬11頭中9頭は前走阪神大賞典組もしくは日経賞組だった。
一方、前走上がり2位の馬は【0.1.1.20】で複勝率9.1%、3位の馬も【0.2.1.17】で同15.0%で勝ち馬が出ていない。
◎前走が阪神大賞典組もしくは日経賞で上がり1位だった馬
テーオーロイヤル(阪神大賞典) +1点
・データからの該当馬TOP3
1位(枠順)
テーオーロイヤル +7点
2位(枠順)
タスティエーラ +4点
ドゥレッツァ +4点
チャックネイト +4点
3位(枠順)
サリエラ +3点
ブローザホーン +3点
ディープボンド +3点
ゴールドプリンセス +3点
スマートファントム +3点
4位以下(枠順)
ヒンドゥタイムズ 0点
プリュムドール +1点
ワープスピード +2点
シルヴァーソニック 0点
サヴォーナ +1点
マテンロウレオ +2点
スカーフェイス 0点
メイショウブレゲ 0点
ハピ +1点
・個人的な注目馬
テーオーロイヤル
・好調教だと思った馬(枠順)
プリュムドール
タスティエーラ
シルヴァーソニック
ドゥレッツァ
テーオーロイヤル
チャックネイト