①5歳以上馬は重賞実績を重視
過去10年の3着以内馬延べ30頭中、年齢が5歳以上だった20頭のうち19頭は、JRAの重賞において6着以内となった経験がある馬だった。
一方、この経験がなかった馬は3着内率2.6%と苦戦している。
5歳以上の馬を比較する際は、重賞で6着以内に入ったことがある馬を高く評価すべきかもしれない。
◎JRAの重賞において6着以内となった経験がある5歳以上の馬
ピンハイ +1点
コスタボニータ +1点
ゴールドエクリプス +1点
タガノパッション +1点
エリカヴィータ +1点
ファユエン +1点
また、過去10年の3着以内馬延べ30頭中、4歳以下だった10頭のうち9頭は、前走の競馬場が京都・阪神・中京のいずれかだった。
一方、その他の競馬場だった馬は3着内率4.0%と苦戦している。
4歳以下の馬を比較する際は、前走が京都・阪神・中京だった馬に注目した方がよさそう
◎前走の競馬場が京都・阪神・中京のいずれかだった4歳以下の馬
ミッキーゴージャス +1点
ホールネス +1点
アリスヴェリテ +1点
②前走での単勝人気が重要
過去10年の3着以内馬延べ30頭中27頭は、前走の単勝人気が7番人気以内だった。
一方、8番人気以下だった馬は3着内率6.4%と苦戦している。
前走で8番人気以下だった馬は、過信禁物とみておきたい。
◎前走で7番人気以内だった馬
ジューンオレンジ +1点
ピンハイ +1点
ラヴェル +1点
ホールネス +1点
マリネロ +1点
セントカメリア +1点
コスタボニータ +1点
インザオベーション +1点
タガノパッション +1点
アリスヴェリテ +1点
エーデルブルーメ +1点
③臨戦過程に余裕のある馬が中心
過去7年の3着以内馬延べ21頭中19頭は、前走との間隔が中4週以上だった。
一方、中3週以内だった馬は3着内率7.1%と苦戦している。
2016年以前は中3週以内だった馬の好走も少なくなかったが、近年の傾向を重くみるならば、前走から中4週以上の間隔で出走してきた馬を重視したい。
◎前走との間隔が中4週以上の馬
ピンハイ +1点
ミッキーゴージャス +1点
ラヴェル +1点
ホールネス +1点
マリネロ +1点
セントカメリア +1点
コスタボニータ +1点
ゴールドエクリプス +1点
タガノパッション +1点
エリカヴィータ +1点
エーデルブルーメ +1点
ファユエン +1点
④近年は年明け以降の重賞やオープン特別で6着以内がある馬が優勢
過去4年の3着以内馬延べ12頭中9頭は、同年のJRAのオープンクラスのレースにおいて6着以内となった経験がある馬だった。
一方、この経験がなかった馬は3着内率7.7%と苦戦している。
年明け以降の重賞やオープン特別で6着以内がない馬は、疑ってかかるべきかもしれない。
◎同年のJRAのOPクラスのレースで6着以内となった経験がある馬
ジューンオレンジ +1点
ピンハイ +1点
ミッキーゴージャス +1点
ラヴェル +1点
セントカメリア +1点
コスタボニータ +1点
タガノパッション +1点
エリカヴィータ +1点
ファユエン +1点
⑤関東馬がしばらく勝っていない
過去7年の優勝馬7頭は、いずれも調教師の所属が栗東、かつ前走が3勝クラス以上だった。
美浦所属の調教師が管理する関東馬や、前走が2勝クラス以下のレースだった馬は割り引きが必要かもしれない。
また、この7頭は前走との間隔が中4週以上だった点も共通している。
◎前走が3勝クラス以上のレースで中4週以上の関西馬
ピンハイ +1点
ミッキーゴージャス +1点
ラヴェル +1点
セントカメリア +1点
コスタボニータ +1点
ゴールドエクリプス +1点
タガノパッション +1点
エーデルブルーメ +1点
⑥中団から差しが決まる
※今年は京都芝2000mでの施行となるので、以下は2023年10月以降に同コースで行われたオープンクラスのレース(5鞍)から分析
脚質別成績は、逃げ【0.1.0.4】、先行【1.1.2.12】、中団【3.3.3.21】、後方【1.0.0.15】、マクリ 【0.0.0.1】。
中団の成績が最も良く、好走馬も9頭と多い。
そして上がり3ハロン1位の成績が【2.2.0.3】で連対率・複勝率57.1%。
いい決め手を発揮した馬が好走しやすい。
⑦6枠や1枠が好成績
枠順成績は勝率と連対率が最もいいのが6枠【2.1.0.6】で、複勝率は1枠【0.1.3.3】が一番高い。
2枠【0.0.0.7】は不振だが、内枠は注意したい。
8枠【1.0.2.7】も複勝率は30.0%あるので、外枠が不利という感じではない。
・2枠
ピンハイ +1点
ミッキーゴージャス +1点
・6枠
インザオベーション +1点
タガノパッション +1点
⑧ヘイロー系以外の出番も十分ある
種牡馬成績はディープインパクトが2勝、ドゥラメンテとキズナとSiyouniがそれぞれ1勝。
2着にはエピファネイア、ルーラーシップ、ハービンジャー、スクリーンヒーロー、キングカメハメハがそれぞれ1頭入った。
全体としてはヘイロー系の好走率がかなり低く、ミスタープロスペクター系を中心に他系統の出番が一分あるという印象。
⑨2006年の京都開催時は大波乱
昔に遡ると、マーメイドSは2006年6月に京都芝2000mで行われた。この時はソリッドプラチナム(9番人気)→サンレイジャスパー(3番人気)→オリエントチャーム(11番人気)という順番で決まり、3連単は30万円を超える大波乱となった。
通常の阪神開催時でも言えることだが、前走3勝クラスで敗れているような馬にも十分注意したい。
・データからの該当馬TOP3
1位(枠順)
ピンハイ 6点
タガノパッション 6点
2位(枠順)
ミッキーゴージャス 5点
コスタボニータ 5点
3位以下(枠順)
ラヴェル 4点
セントカメリア 4点
ホールネス 3点
ゴールドエクリプス 3点
エリカヴィータ 3点
エーデルブルーメ 3点
ファユエン 3点
ジューンオレンジ 2点
マリネロ 2点
インザオベーション 2点
アリスヴェリテ 2点
ベリーヴィーナス 0点
・個人的な注目馬
コスタボニータ
・好調教だと思った馬(枠順)
ミッキーゴージャス
ラヴェル
マリネロ
ゴールドエクリプス
タガノパッション
エーデルブルーメ