飛躍を期す馬が夏の小倉で火花を散らす！プロキオンＳを徹底解析！

 

①小倉開催時は一筋縄ではいかない

過去10年の単勝人気別成績を調べると、優勝馬は延べ10頭中9頭が5番人気以内だった。

2着馬は7頭が3番人気以内と波乱度は低いように思えるが、小倉で行われた年は話が別。

2021年は9番人気のメイショウカズサが勝利を収め、2着と3着に2桁人気馬が入って3連単190万円超の大波乱となった。

2022年も2着と3着に2桁人気馬が入っているので、今年も波乱を警戒する必要がありそう。

 

②JRA重賞で大敗していた馬の巻き返しに注意

過去10年の3着以内馬延べ30頭中16頭は前走がオープン特別で、そこで3着以内だった馬に限れば【5.2.5.24】(3着内率33.3%)となる。

地方のレースから臨んだ馬が3着以内6回で続き、こちらも前走3着以内であれば【3.2.0.12】(3着内率29.4%)となる。

一方、前走JRA重賞組で3着以内に入った4頭はいずれも前走で2桁着順に敗れていたが、そのうち3頭は小倉で行われた2021年、2022年の好走馬だった。

◎前走がOP特別で3着以内だった馬
デシエルト　+1点
ブラックアーメット　+1点
ラインオブソウル　+1点

 

③前走での位置取りに注目

2014年以降に夏の小倉開催で行われたオープンクラス・ダート1700メートル戦の計12レースにおいて、4コーナーを10番手以下で通過した馬は【1.0.1.46】と、極端な追い込みはほとんど決まっていない。

小倉のダートコースは最後の直線が291.3メートルと短いこともあり、先行するか直線に入るまでにある程度のポジションに上がっておく必要があるのだろう。

そこで、過去10年の前走の4コーナーの通過順別成績を調べると、前走の4コーナーを3番手以内で通過していた馬の好走率が高くなっている。

中でも先頭で通過していた馬は【4.3.1.9】と半数近くが3着以内に入っている。

これには2021年のプロキオンSで2桁人気ながら馬券に絡んだ2頭(トップウイナー、メイショウウズマサ)も含まれているので、前走で先行していた馬は押さえておきたい。

 

④父とコース実績をチェック

小倉で行われた2021年と2022年において、サンデーサイレンス系種牡馬の産駒は【0.0.1.11】と苦戦しており、いずれの年も3番人気以内に支持された馬がいたものの4着以下に敗れている。

また、これらの年の優勝馬はいずれも小倉・ダート1700メートル戦で勝利経験があったことも踏まえれば、サンデーサイレンス系以外の種牡馬の産駒でコース実績のある馬が狙い目といえそう。

◎サンデーサイレンス系以外の産駒の馬
ヴァンヤール　+1点
ゲンパチルシファー　+1点
リプレーザ　+1点
スレイマン　+1点
メイショウダジン　+1点
デシエルト　+1点
ブルーサン　+1点
グロリアムンディ　+1点
ラインオブソウル　+1点

 

⑤逃げ・先行が有利

脚質別成績は、逃げ【4.0.2.13】、先行【7.12.2.29】、中団【3.4.10.70】、後方【1.0.1.63】、マクリ【1.0.1.2】。

逃げと先行の好走率が高く、単・複の回収値も100%を超えている。

中団と後方は苦戦傾向。

2コーナーまでは後方にいてもいいが、3～4コーナーでは好位に上がっていないと厳しそう。

 

⑥真ん中よりも外枠が有利

枠順別成績は2枠【3.3.1.19】と6枠【6.2.2.21】の連対率が20%を超えている。

また、5枠【1.3.5.21】と6枠、8枠【4.2.3.22】の複勝率が約30%であり、真ん中よりも外の枠が有利な印象。

対照的に1枠【0.2.1.18】と3枠【0.2.0.25】の成績が悪い。

 

⑦小倉で行われた21年と22年は大波乱

プロキオンSも過去2回、小倉ダート1700mで行われており、21年はメイショウカズサ(9番人気)→トップウイナー(14番人気)→メイショウウズマサ(12番人気)、22年はゲンパチルシファー(4番人気)→ヒストリーメイカー(14番人気)→サクラアリュール(12番人気)で決着し大波乱となった。

 

・データからの該当馬TOP３

1位(枠順)
デシエルト　2点

2位(枠順)
ヴァンヤール　1点
ゲンパチルシファー　1点
リプレーザ　1点
スレイマン　1点
メイショウダジン　1点
ブルーサン　1点
ブラックアーメット　1点
グロリアムンディ　1点
ラインオブソウル　1点

3位以下(枠順)
レガーメペスカ　0点
バスラットレオン　0点
ウェルカムニュース　0点
ハピ　0点
ヤマニンウルス　0点

・個人的な注目馬
ブルーサン

・好調教だと思った馬(枠順)
リプレーザ
ハピ
ヤマニンウルス
ブラックアーメット