①伏兵が活躍
過去10年の単勝人気別成績を調べると、6番人気以下の馬が6勝を含む13連対と、伏兵の台頭が目立っている。
過去10年で馬連の配当が2000円を下回ったことは一度もなく、馬連万馬券が4回出ている。
一方、3着馬は10頭中9頭が5番人気以内だったので、3連系の馬券では上位人気馬も押さえておきたい。
②前走オープン特別組が中心
過去10年の前走別成績を見ていくと、3着以内馬延べ30頭中14頭がオープン特別からの臨戦だった。
また、オープン特別組の中でもそのレースで1着だった馬は【2.1.3.4】と過半数が3着以内に入っている。
3着内率はGⅠ組とGⅡ組が高く、GⅠ組は単勝6番人気以下の低評価でも【1.3.0.6】と好走しているのが特徴。
小倉で行われた2021年と2022年に2着となったカテドラルもこれに当てはまっていた。
該当馬がいればマークが必要。
◎前走がOP特別で1着だった馬
該当馬なし
◎前走がG1だった馬
エピファニー +1点
エルトンバローズ +1点
カテドラル +1点
③ヘイルトゥリーズンにさかのぼる血筋に注目
夏開催の小倉・芝1800メートルでは、過去10年でオープンクラスのレースが12レース行われ、その3着以内馬延べ36頭中25頭をサンデーサイレンス系種牡馬の産駒が占めている。
また、エピファネイアなど、サンデーサイレンスと同じくヘイルトゥリーズンにさかのぼる種牡馬の産駒も5頭が3着以内に入っている。
一方、キングカメハメハをはじめとするミスタープロスペクター系種牡馬の産駒は勝利がなく、好走率もいまひとつ。
2021年と2022年の中京記念では延べ8頭が出走し、うち5頭が単勝5番人気以内でありながら【0.0.0.8】と散々な成績となっているので、過信禁物といえそうだ。
◎サンデーサイレンス系種牡馬の産駒
アナゴサン +1点
エルトンバローズ +1点
カテドラル +1点
セオ +1点
テーオーシリウス +1点
ニホンピロキーフ +1点
ロングラン +1点
◎ヘイルトゥリーズンにさかのぼる種牡馬の産駒
アルナシーム +1点
エピファニー +1点
セルバーグ +1点
ソレイユヴィータ +1点
ワールドリバイバル +1点
④年齢と前走との負担重量の差をチェック
過去5年の優勝馬はいずれも5歳以下だった。
また、ハンデ戦では他馬との斤量差が気になるところだが、注目したいのは前走との負担重量の差で、過去5年の優勝馬は全て前走から負担重量が軽くなっていた。
この5頭はいずれも重賞未勝利馬だったので、その点もハンデに影響しているのだろう。
これらのデータから候補を絞り込んでいきたい。
◎5歳以下で前走から斤量が軽くなった馬
セルバーグ +1点
ソレイユヴィータ +1点
ニホンピロキーフ +1点
⑤波乱傾向が強い
※今年は小倉芝1800mで施行されるので、以下は2021年・22年の中京記念ならびに当コースで実施された19年以降の小倉大賞典の計8レースから分析
過去8レースの人気別成績は、1番人気馬が【2.2.1.3】で2勝をあげ、連対率50.0%・複勝率62.5%。
複勝率で次いで高いのは10番人気馬で【0.2.2.4】で50.0%と健闘している。
11番人気馬も1勝しており、下位人気馬の激走も目立つ。
配当面では3連単で過去8回中6回が10万円以上と波乱傾向が強い。
⑥複勝率が高い外の6~8枠
枠番別成績は、大外の8枠が【1.1.4.10】で複勝率37.5%でトップ。
連対率では6枠が【1.4.0.11】で31.3%と最も高い。
7枠は【2.1.0.13】で2勝をあげ、連対率・複勝率18.8%。
これら外の6〜8枠はそれぞれ複勝回収率で100%を超えている。
内枠では2枠【2.0.0.11】、3枠【2.1.0.12】で2勝ずつ。
なお、5枠は【0.0.1.15】で連対馬が出ておらず、複勝率6.3%と低い。
⑦前走同距離組に注目
前走距離別成績では、今回と同じ1800m組が【1.2.1.9】で複勝率30.8%と優秀。
3着以内馬4頭中2頭は8番人気以下で、複勝回収率153%と高い。
今回距離短縮の馬は【6.4.5.56】で大半の6勝をあげ、複勝率21.1%。
なお、今回距離延長の馬は【1.2.2.30】で複勝率14.3%とやや苦戦傾向にある。
◎前走が今回と同じ1800m戦の馬
アルナシーム +1点
セオ +1点
セルバーグ +1点
ソレイユヴィータ +1点
ワールドリバイバル +1点
△前走から距離短縮になる馬
エピファニー
タガノパッション
テーオーシリウス
ニホンピロキーフ
ロングラン
⑧エピファネイア産駒が高複勝率
種牡馬別成績は、出走数が多いディープインパクト産駒が【1.2.3.14】で複勝率30.0%。
これを大きく上回るのがエピファネイア産駒で【1.0.2.1】。
複勝率75.0%と非常に高い。
他に複数頭好走しているところではハーツクライ産駒 【0.3.0.4】複勝率42.9%、ルーラーシップ産駒【0.0.2.5】 同28.6%となっている。
◎エピファネイア産駒
エピファニー +1点
セルバーグ +1点
ワールドリバイバル +1点
△ハーツクライ産駒
カテドラル
・データからの該当馬TOP3(名前順)
1位
セルバーグ 4点
2位
エピファニー 3点
ソレイユヴィータ 3点
ワールドリバイバル 3点
3位以下
アルナシーム 2点
エルトンバローズ 2点
カテドラル 2点
セオ 2点
ニホンピロキーフ 2点
アナゴサン 1点
テーオーシリウス 1点
ロングラン 1点
タガノパッション 0点
ボーデン 0点
・個人的な注目馬
エピファニー
・好調教だと思った馬(名前順)
エピファニー
エルトンバローズ
セオ
セルバーグ
ニホンピロキーフ