伝統的な中距離王決定戦！天皇賞(秋)を徹底解析！

 

 

①2着と3着は伏兵台頭の余地あり

過去10年で単勝1番人気が7勝を挙げ、残る3勝も2番人気または3番人気によるものだった。

ただ、6番人気以下も2着5回、3着6回と好走例が多く、昨年は2着に9番人気、3着に8番人気が入ったことで3連単は40万円に迫る配当となった。

上位人気馬を軸にする場合でも相手は手広く押さえた方がよさそう。

 

②前走JRA・GⅠ組が大活躍

過去10年の3着以内馬延べ30頭のうち、18頭は前走がJRAのGⅠだった。

しかも、2019年のアーモンドアイから昨年のドウデュースまで6連勝中で、前走がJRAのGⅠだった馬が単勝3番人気以内に支持されれば【7.3.2.2】と、3着内率は80%を超えている。

一方、前走が海外G1だった馬は5頭中3頭が2番人気以内に支持されながら、いずれも5着以下と厳しい結果が続いている。〔表2〕

 

③馬番が2桁の馬は苦戦

過去10年の馬番別成績を調べると、3着以内馬延べ30頭中25頭は馬番が1番から9番だった。

10番から18番は優勝例がないうえ、3着内率も8.5%にとどまっている。

1番から9番となった馬を重視すべきだろう。

 

④3歳から5歳の争い

過去10年で3着以内に入ったのは5歳以下の馬に限られているので、6歳以上の馬は軽視が妥当といえそうだ。

また、2021年にエフフォーリアが3歳馬として19年ぶりの優勝を果たすと、翌2022年も3歳馬のイクイノックスが勝利するなど、3歳馬が通用している点も覚えておきたい。

 

⑤東京・芝2400メートルでのGⅠ実績をチェック

過去10年の優勝馬で、唯一GⅠ未勝利だった3歳時(2022年)のイクイノックスは日本ダービーで2着に入っていた。

同馬を含め、2017年以降の優勝馬延べ8頭には東京・芝2400メートルでのGⅠ連対歴があった。

この実績を持つ馬がいれば注目したい。

 

⑥勝ち馬は上位3番人気以内

過去10年の人気別成績は、1番人気馬が【7.1.0.2】。

2022年・23年連覇のイクイノックスら過半数の7勝をあげており、連対率・複勝率80.0%と非常に高い。

2番人気馬は【2.1.2.5】で昨年のドウデュースら2勝をあげ、複勝率50.0%。

3番人気馬は【1.1.1.7】で、21年エフフオーリアが優勝。

勝ち馬はすべて上位3番人気以内から出ている。

6番人気馬が【0.1.4.5】で複勝率50.0%と健闘している。

2着馬は10番人気まで、3着馬は13番人気まで幅広く分布。

3連単の配当では昨年は2→9→8番人気で39万馬券となったが、3万3千円未満が過半数の7回と堅めの決着が多い。

 

⑦好走馬は3～5歳馬に集中

年齢別成績は、出走数最多の4歳馬が【3.7.5.34】。

18年レイデオロら3勝をあげ、連対率20.4%・複勝率30.6%でともにトップ。

5歳馬は【5.3.4.35】で16年モーリスら最多の5勝をあげ、連対率17.0%・複勝率25.5%。

3歳馬は【2.0.1.7】で21年エフフォーリアら2勝をあげ、連対率20.0%・複勝率30.0%と4歳馬に次いで高い。

勝ち馬を含む3着以内馬はすべて3～5歳馬から出ている。

6歳馬は【0.0.0.26】、7歳以上の馬は【0.0.0.16】で苦戦傾向。

また、牝馬が【2.0.3.10】でアーモンドアイが19年・20年と連覇しており、複勝率33.3%と健闘が目立つ。

 

⑧前走国内G1組は今回3番人気以内に注目

前走クラス別成績は、前走国内G1組が【7.7.4.19】。

17年キタサンブラックら過半数の7勝をあげ、連対率37.8%・複勝率48.6%。

この組は今回2番人気以内に注目。

1番人気に支持された馬は【5.1.0.1】で勝率71.4%、連対率・複勝率85.7%と非常に高い。

2番人気馬は【1.1.2.0】で昨年ドウデュースが勝利し、複勝率100%。

3番人気馬は【1.1.0.1】で21年エフフォーリアが勝利し、複勝率66.7%と高い。

この組の3着以内馬18頭中12頭は今回3番人気以内に支持されていた。

前走G2組は【3.3.6.80】で15年ラブリーデイら3勝をあげ、連対率6.5%・複勝率13.0%。

この組の3着以内馬12頭中10頭は前走3着以内だった。

好走馬はすべて前走国内G1組・G2組から出ており、前走海外組は【0.0.0.6】となっている。

 

⑨前走1番人気馬が大半の9勝

前走人気別成績は、前走1番人気だった馬が【9.2.2.14】。

16年モーリスら大の9勝をあげており、連対率40.7%・複勝率48.1%と優秀。

昨年は1着ドウデュースが該し、毎年1頭は3着以内に入っている。

前走2番人気馬は【1.5.4.11】で22年イクイノックスが勝利しており、複勝率47.6%と前走1番人気馬に迫っている。

これら前走2番人気以内馬に注目。

なお、前走10番人気以下だった馬は【0.0.0.14】で3着以内馬が出ていない。

 

・データからの該当馬(枠順)

1位(枠順)
ソールオリエンス　3点
マスカレードボール　3点
シランケド　3点

2位(枠順)
アーバンシック　2点
タスティエーラ　2点
ブレイディヴェーグ　2点
ホウオウビスケッツ　2点
ミュージアムマイル　2点
エコロヴァルツ　2点
メイショウタバル　2点
クイーンズウォーク　2点

3位以下(枠順)
コスモキュランダ　1点
ジャスティンパレス　1点

セイウンハーデス　0点

 

・個人的な注目馬
シランケド

・好調教だと思った馬(枠順)
ソールオリエンス
ブレイディヴェーグ
マスカレードボール
ミュージアムマイル
シランケド
クイーンズウォーク