2025年のクラシック最終戦！菊花賞を徹底解析！

 

 

①近年は上位人気馬が活躍

以前は単勝6番人気以下の馬が複数3着以内に入るケースも見られたが、2019年以降は3着以内馬のうち少なくとも2頭は5番人気以内の馬となっているうえ、2桁人気馬が馬券に絡んだ年もない。

近年の傾向を見る限り上位人気馬優勢と言ってよさそう。

 

②芝2200メートル以上での実績をチェック

3歳馬にとって3000メートルは全馬が経験したことのない未知の距離となるため、距離を克服できるかどうかが重要となる。

そこで、出走馬の過去の実績を調べると、過去10年の3着以内馬30頭中26頭は芝2200メートル以上のレースで、勝利経験もしくは重賞で3着以内に入った経験があった。

芝2200メートル以上の距離での実績が一つの目安となりそう。

・芝2200m以上のレースで勝利経験もしくは重賞で3着以内に入った経験がある馬
アマキヒ　+1点
アロンディ　+1点
エネルジコ　+1点
エリキング　+1点
ゲルチュタール　+1点
コーチェラバレー　+1点
ショウヘイ　+1点
ジーティーアダマン　+1点
マイユニバース　+1点
ヤマニンブークリエ　+1点
ラーシャローム　+1点
レクスノヴァス　+1点
レッドバンデ　+1点

 

③前走の上がり3ハロンタイム推定順位に注目

過去10年のうち京都競馬場で行われた年(2015年から2020年、2023年、2024年)における出走馬の前走の上がり3ハロンタイム推定順位別成績では、同3位以内だった馬の好走率が高くなっている。

末脚のしっかりしたタイプを重視したい。

・前走の上がり3ハロンタイム推定順位が3位以内だった馬
アマキヒ　+1点
アロンディ　+1点
エキサイトバイオ　+1点
エリキング　+1点
コーチェラバレー　+1点
ショウヘイ　+1点
マイユニバース　+1点
ミラージュナイト　+1点
ヤマニンブークリエ　+1点
ラーシャローム　+1点
レクスノヴァス　+1点
レッドバンデ　+1点

 

④中心はトライアル出走馬

過去10年の前走別成績を見ていくと、3着以内馬が最多なのは神戸新聞杯組の11頭で、セントライト記念組が9頭で続いている。

まずはトライアル出走馬に注目したい。

・前走がトライアルだった馬
エリキング　+1点
ショウヘイ　+1点
ジョバンニ　+1点
ジーティーアダマン　+1点
ヤマニンブークリエ　+1点
ライトトラック　+1点
レッドバンデ　+1点

 

なお、前走3勝クラス組と2勝クラス組で3着以内に入った計7頭はいずれも前走が芝2200メートルで、これに該当する馬は3着内率が50.0%に達している。

2023年優勝のドゥレッツァや昨年の2着馬(ヘデントール)と3着馬(アドマイヤテラ)もこれに当てはまっていた。

・前走3勝クラス組と2勝クラス組の中でそのレースが芝2200mだった馬
アマキヒ　+1点
ゲルチュタール　+1点

 

⑤前走の着順と単勝人気も重要

過去10年の優勝馬10頭中8頭は前走が神戸新聞杯またはセントライト記念だった。

そのうち7頭は前走で3着以内に入っていたことから、トライアルの好走馬が優勝候補の最右翼となりそう。

なお、2021年優勝のタイトルホルダーはセントライト記念で13着に敗れていたとはいえ、同レースでは単勝1番人気に支持されていた。

トライアル以外からの臨戦で勝利を収めた2頭も前走では1番人気だったので、トライアル好走馬以外を狙う際は前走の人気をチェックしたい。

・前走が神戸新聞杯またはセントライト記念で3着以内だった馬
エリキング　+1点
ショウヘイ　+1点
ジョバンニ　+1点
ヤマニンブークリエ　+1点
レッドバンデ　+1点

・トライアル以外からの臨戦で、その前走では1番人気だった馬
アマキヒ　+1点
ゲルチュタール　+1点
マイユニバース　+1点
ミラージュナイト　+1点
レクスノヴァス　+1点

 

⑥勝ち馬は上位7番人気以内

過去10年(2021年・22年の阪神開催を含む)の人気別成績は、1番人気馬が【3.0.3.4】。

20年コントレイルら最多の３勝をあげており、複勝率60.0％でトップ。

2番人気馬は【2.3.0.5】で昨年のアーバンシックら2勝をあげ、複勝率50.0％。

以下、4番人気馬が2勝、3・5・7番人気馬が1勝ずつで、勝ち馬は上位7番人気以内におさまっている。

2・3着馬は下位人気まで幅広く分布しており、10番人気以下は【0.1.2.86】で2着1回、3着2回。

これら10番人気以下が激走した17年は1→10→13番人気で３連単55万馬券、18年は7→2→10番人気で3連単10万馬券と波乱となっている。

その他の8回は3連単8万円未満だった。

 

⑦神戸新聞杯組の連対馬は前走3着以内

前走レース別成績は、出走数最多の神戸新聞杯組が【4.3.4.52】。

20年コントレイルら4勝をあげており、連対率11.1％・複勝率17.5％。

この組の前走着順別成績は、1着馬が【2.0.2.3】。

16年サトノダイヤモンドら2勝をあげており、複勝率57.1％と高い。

前走2着馬は【1.2.1.5】で17年キセキが勝利し、複勝率44.4％。

また、前走3着馬は【1.1.0.7】で19年ワールドプレミアが勝利をあげ、複勝率22.2％。

この組の連対馬7頭はすべて前走で3着以内に入っていた。

なお、前走4～5着だった馬は【0.0.1.11】、前走6着以下【0.0.0.26】でともに苦戦傾向にある。

・前走が新聞杯で3着以内だった馬
エリキング　+1点
ショウヘイ　+1点
ジョバンニ　+1点

 

⑧セントライト記念組は中山芝中距離重賞の実績馬に注目

前哨戦のセントライト記念組は【4.3.2.35】で、昨年のアーバンシックら4勝をあげ、連対率15.9％・複勝率20.5％。

3着以内馬9頭中8頭は中山芝2000～2200ｍ重賞(前走セントライト記念を含む)で連対経験があった。

例外は17年2着のクリンチャーだが、同馬は皐月賞で4着に入っていた。

他では前走3勝クラス組が【1.1.0.6】で、近2年は日本海Sの1着馬が一昨年ドゥレッツァ1着、昨年のヘデントール2着と好走している。

前走2勝クラス組が【0.1.4.35】で優勝馬こそ出ていないが、過去10年中5年で3着以内に入っている。

3着以内馬5頭はいずれも前走芝2200ｍで勝利しており、該当する馬は【0.1.4.6】で複勝率45.5％と注目。

・中山芝2000～2200ｍ重賞(前走セントライト記念を含む)で連対経験がある馬
ヤマニンブークリエ　+1点
ジョバンニ　+1点

・前走が日本海Sで1着だった馬
ゲルチュタール　+1点

・前走が2勝クラスで芝2200ｍを勝利している馬
アマキヒ　+1点

 

⑨ルメール騎手が最多の4勝

騎手別成績は、ルメール騎手が【4.2.1.2】。

昨年のアーバンシックら最多の4勝をあげ、連対率66.7％・複勝率77.8％と非常に高い。

Ｍ.デムーロ騎手は【1.1.0.7】で複勝率22.2％、武豊騎手は【1.0.3.5】で同44.4％、横山武史騎手は【1.0.1.1】で同66.7％となっている。

他では戸崎圭太騎手が【0.1.1.3】で勝ち星こそないものの、複勝率40.0％と高い。

なお、川田将雅騎手は【0.0.1.6】で連対がなく、池添謙一騎手【0.0.0.9】、坂井瑠星騎手【0.0.0.5】となっている。

・ルメール騎手、M.デムーロ騎手、武豊騎手、横山武史騎手、戸崎圭太騎手が騎乗する馬
アマキヒ　+1点
エネルジコ　+1点
マイユニバース　+1点

 

・データからの該当馬(枠順)

1位(枠順)
アマキヒ　6点

2位(枠順)
ヤマニンブークリエ　5点
ショウヘイ　5点
エリキング　5点

3位以下(枠順)
ジョバンニ　4点
マイユニバース　4点
ゲルチュタール　4点
レッドバンデ　4点

レクスノヴァス　3点

コーチェラバレー　2点
ミラージュナイト
エネルジコ
ジーティーアダマン
アロンディ
ラーシャローム

ライトトラック　1点
エキサイトバイオ

レイヤードレッド　0点

 

・個人的な注目馬
ヤマニンブークリエ

・好調教だと思った馬(枠順)
ヤマニンブークリエ
ジョバンニ
ショウヘイ
レクスノヴァス
エネルジコ
マイユニバース