上半期の総決算グランプリレース！宝塚記念を徹底解析！

 

1) 波乱含みの一戦

過去10年の人気別成績は、1番人気馬が【2.2.1.5】。

昨年のクロノジェネシスら2勝をあげ、複勝率50.0%。

2番人気馬は【3.0.2.5】で昨年のタイトルホルダーら最多の3勝をあげ、複勝率50.0%と1番人気馬に並んでいる。

以下、3番人気馬が2勝、6・7・8番人気馬が1勝ずつと中位人気馬の一発もある。

9番人気以下は【0.3.3.57】で、2・3着馬は下位人気まで幅広く分布している。

配当面で見ると、馬連で5000円以上の配当は半数の5回、3連単で18万円以上は4回と波乱含みの一戦。

 

2) 5歳馬が7勝、牝馬が好成績

年齢別成績は、5歳馬が【7.4.5.37】。

19年リスグラシューら過半数の7勝をあげ、複勝率30.2%でトップ。

昨年は3着デアリングタクトが該当し、20年を除いて毎年1頭は3着以内に入っている。

4歳馬は昨年のタイトルホルダーら3勝をあげ、複勝率24.3%は5歳馬に次いで高い。

勝ち馬はすべて4歳馬と5歳馬から出ている。

6歳馬は【0.4.0.25】で勝ち星がなく、連対率・複勝率13.8%。

7歳以上の馬は【0.1.0.23】で、2着1回は18年香港馬のワーザーのみと苦戦傾向。

また、牝馬はのべ【4.1.6.15】で2020年・21年連覇のクロノジェネシスら4勝をあげ、複勝率42.3%と非常に高い。

昨年はデアリングタクトが3着に入り、過去10年中9年で3着以内に入っている。

3着以内馬11頭はいずれも4歳もしくは5歳だった。

〇5歳馬
ジェラルディーナ
ダノンザキッド
ブレークアップ

〇4歳馬
アスクビクターモア
イクイノックス
ジオグリフ
ジャスティンパレス
プラダリア
ライラック

〇4歳もしくは5歳の牝馬
ジェラルディーナ
スルーセブンシーズ
ライラック

 

3) 天皇賞(春)組は4着以下からの巻き返しに注意

前走レース別成績は、出走数が抜けて多い天皇賞(春)組が【4.3.2.32】。

18年ミッキーロケットら最多の4勝をあげ、連対率17.1%・複勝率22.0%。

この組は前走1着馬が【1.0.1.3】で昨年のタイトルホルダーが勝利し、複勝率40.0%。

前走2着【0.0.0.6】、前走3着 【0.0.0.4】と好走馬が出ておらず、前走4着以下だった馬が【3.3.1.19】で勝ち馬3頭を含む3着以内馬7頭と多い。

前走4着以下で好走した7頭中5頭は前走天皇賞(春)で5番人気以内に支持されていた。

大阪杯(G1昇格後)組は【2.2.1.16】で17年サトノクラウンら2勝をあげ、複勝率23.8%。

3着以内馬5頭はいずれも宝塚記念で5番人気以内に支持されていた。

その他のレースでは鳴尾記念組【1.3.0.13】で複勝率23.5%、ドバイシーマクラシック組【1.1.2.6】で同40.0%、目黒記念組【1.0.1.12】で同14.3%、香港・クイーンエリザベス2世C【1.0.0.4】で同20.0%となっている。

〇前走が天皇賞(春)で5番人気以内で4着以下だった馬
アスクビクターモア

 

4) ノーザンファーム生産馬で前走4着以内馬が好成績

生産者別成績で出走数が非常に多いノーザンファーム生産馬は【7.4.5.50】。

16年マリアライトら過半数の7勝をあげ、複勝率24.2%。

この組は前走4着以内だった馬が【6.3.4.22】で複勝率37.1%と優秀。

前走5着以下だった馬は【1.1.1.28】で、複勝率9.7%とかなりの差がある。

また、騎手が前走から継続騎乗の馬は【6.7.7.57】で昨年のタイトルホルダーら6勝をあげ、複勝率26.0%。

対して、前走から乗り替わりの馬は【4.3.3.56】で複勝率15.2%。

同じ騎手が続けて騎乗する馬の方が優勢。

〇ノーザンファーム生産馬で前走4着以内馬
イクイノックス(ドバイシーマ：1着)
ジャスティンパレス(天皇賞春：1着)
スルーセブンシーズ(中山牝馬S：1着)
ボッケリーニ(鳴尾記念：1着)

〇前走から継続騎乗になる馬
アスクビクターモア
イクイノックス
カラテ
ディープボンド
ボッケリーニ
ライラック

 

・データからの該当馬
イクイノックス

・個人的な注目馬
ダノンザキッド

・調教が良かったと思う馬
イクイノックス
ジャスティンパレス
ジェラルディーナ
ドゥラエレーデ
ダノンザキッド
ライラック